日本最初のカラーテレビアニメ

日本においてテレビのカラー放送は1960年の9月10日に本放送が開始され、この頃はまだ受像機の値段が高価であることや番組数が少ないなど限られたものでしかありませんでしたが1964年の東京オリンピックを機会に放送局、テレビメーカー、視聴者共にカラーのテレビとカラー番組の需要が高まったといえます。そして1965年に日本で初のカラーテレビアニメとして「ジャングル大帝」が放送を開始します。またスポンサーが三洋電機ということもあってカラーテレビの普及に一役買っていました。

ネットやアニメ関連の書籍にもジャングル大帝=初のカラーアニメとの認識がありますが、中には同年放送された「ドルフィン王子」が半年早くカラーで放送されたとの記述もあったり、さらにはYoutube等の動画サイトでジャングル大帝以前に放送されていたモノクロアニメ番組にもカラーの映像あることがわかりました。
そもそもこれらの作品が放送されていた1960年代中盤はまだカラーテレビは普及しておらず、視聴者にとってはそれがカラーの番組であってもモノクロテレビで見ているのであればその恩恵は得られないわけだし、制作がカラーであっても放送はモノクロである場合もありややこしくもあります。ここではテレビアニメ黎明期のカラー作品の発祥について調べたいと思います。

 

モノクロアニメで一部カラー制作された作品
上にも書いた通りモノクロ作品として認識されているアニメの中にカラー映像が確認されているものです。Youtubeのコメント欄に「これってカラーだったんですか?」などと驚かれることもあります。実験的にカラーで作られたもの、モノクロアニメをそのままカラーにリメイクしたものもあったりします。放送時はモノクロだったものが後に劇場版やビデオソフトになって初めてカラーで見られる機会が得られたということもあります。
「鉄腕アトム」
1964年1月25日に放映された第56話「地球防衛隊」はカラーで作られたがモノクロで放送された。
「少年忍者 風のフジ丸」
オープニング・エンディング映像や第1話をカラーで制作されていた。

「スーパージェッター」
海外販売のためモノクロ版全52話中26話を選びカラーでリメイクされた。

 

全編カラー制作だがモノクロで放送された作品
アニメ制作においてはカラーで実現したものの放送局の設備等の都合で結局モノクロで放送されたという番組で、カラー放送が実現できていればジャングル大帝よりも早いカラー作品として認知されたのかもしれませんがクレイアニメや短期間の放送などといった特殊形態ということもあり、現在までに再放送された、メディアで資料映像としてさえも取り上げられたことがないので不遇な作品とも言えます。
「進めシスコン」
1963年末から1964年にかけて放送されたクレイアニメで
カラーで制作されたものの放送局側のカラー放送するための装置が無いためモノクロで放送された。
「ドルフィン王子」
1965年「ジャングル大帝」より半年前に放送されたカラー作品と言われる。
全3話と放送回数が少ないことと、メディアに登場する機会がまったく無いので世間的な認知度が低く放送時はモノクロだったとの記述(wikipedia)

以上のことを踏まえると、全編カラー制作・カラー放送を実現できた最初の作品は「ジャングル大帝」ということになります。
同じ年に始まった初のカラーアニメと言われる「ドルフィン王子」については情報が全く表に出てきてないため当時視聴していた人の証言も見つからない謎めいた作品として両者の知名度やメディア露出の点においても極端に対照的だとも言えますね。

コメント